第6回俳句甲子園・個人優秀句発表!!



最優秀賞
小鳥来る三億年の地層かな 山口 優夢 開成高等学校

選評:夏井 いつき
「小鳥来る」という、木の実を啄んでいる可愛い姿を思いがちだが、この季語の本意は、地球の向こう側から渡ってくる鳥たちのことを表したもの。地球という空間的スケールと三億年という時間スケール、それらへ馳せる思いを鮮やかに繋ぐものとして、この「地層」は読み手の眼前に出現する。ダイナミックな取り合わせが、新鮮な魅力となった作品。


優秀賞
黙れば無駄に暑い 佐々木 美日 弘前学院聖愛高等学校
開閉を繰り返す口暑さあり 小幅 友香子 長野県塩尻志学館高等学校
先生の机が暑くなっている 桑田 有紀子 広島県立安芸南高等学校
小鳥来る鉄条網に影伸びる 當間 和幸 沖縄県立開邦高等学校
アルプスの空突き抜けて小鳥来る 橋本 大輔 岐阜県立高山工業高等学校

特別賞
特別賞 坪内稔典賞
天国の火に近すぎる黒揚羽 市村 紘希 茨城県立下館第一高等学校
特別賞 中原道夫賞
桟橋に残る鱗や明易し 野間友喜奈 愛媛県立伯方高等学校
特別賞 辻桃子賞
紫陽花や入れれば貯まる貯金箱 政久 拓也 岡山県立江見商業高等学校
特別賞 坊城俊樹賞
河童忌や火のつきにくい紙マッチ 生駒 大祐 高田高等学校B
特別賞 片山由美子賞
先生の隣に座る暑さかな 笹山 康崇 青森県立三本木高等学校
特別賞 筑紫磐井賞
白いブラウスで紫陽花ひとかかえ 松上佳代 熊本信愛女学院高等学校

入選
のどぼとけ蛇のごとくに水を飲む 野々山 昌美 愛知県立 幸田高等学校
空暑し味なきガムを噛んでいる 佐々木 歩 高田高等学校A
紫陽花の集合の美を学ぶべし 森本 清司 洛南高等学校
紫陽花の葉影宇宙分の一 藤井 彩乃 大阪府立吹田東高等学校
水牛の長き睫毛や雲の峰 伊木 勇人 甲南高等学校
雑草のおし上げてゐる暑さかな 近藤 美佳 愛媛県立松山東高等学校
鉄柵のゴリラ微笑む暑さかな 谷 雄介 愛媛県立宇和島東高等学校
「頑張れ」と言わぬ二人のソーダ水 浅海 美喜 愛媛県立今治西高等学校
紫陽花や教育テレビついたまま 大神 美沙子 福岡県立 柏稜高等学校
フイルムの1カットだけ短き夜 松永 奈々 大阪府立千里 高等学校

敗者復活特別賞
 おみやげに蝉降る古城ひとつまみ

     北海道旭川東高等学校


戻る